危うい計画のプロジェクトではみんな被害者の顔をする
Tightrope Juggler / garryknight
部外者から見るとなぜあんな無茶な計画でプロジェクトが進められているのだろうというプロジェクトに出くわすことがあります。
無茶な計画が作られる理由としては以下のようなケースが多いようです
- いままで失敗したことのない人が壮大な計画を作り上げる。仮に計画が破綻していたとしても、大きすぎて破綻していることが判らない、詳細計画に展開しないと破綻がわからないのだが、詳細に展開する工数が絶望的にないので反論できない。
- 無茶な計画ほど、あの部署は頑張っているとほめたたえられるカミカゼ的組織。これは無理ですと言えない風土。
- 単純に見積り・計画を作製する能力がないか、計画工程のマネジメントプロセスが機能していない場合
計画が破綻した時に、計画を作成した人が責められずに実行できなかった責任者が責められる、他の部署の不協力や外注のスキル不足を理由に挙げそれは不可抗力だねで終わってしまう、こんな組織はかなり重い症状に陥っています。
チームの中で「危うい計画を押し付けた負い目」を持つ人と、その計画を「黙って受け入れる偽る心」を持つ人がいると、プロジェクトの進行が遅れた時の原因追求や対策が非常に弱いものになります。お互い、無理な計画だから遅れるのは仕方ないと、どこかで逃げてしまうからです。
危うい計画では他部署の協力を得ることは難しく、関係部署みんな逃げ腰になってしまいます。危ないなと思いながらも限定的な協力を提供することになり、みんなで負い目を分担するはめになります。無茶な計画のプロジェクトではメンバーがみんな被害者の顔をしています。
あなたがリーダーなら、プロジェクトの納期と制約条件を伝えて見積りをメンバーにやらせる事を考えてみましょう。
あなたがリーダーでなく無茶な計画が上から降ってきたら、、リーダーの目の前にテーマ進捗管理表を作り、毎日テーマ実績を記入しましょう。進捗状況の報告をしなくても管理表を見ればいいようにデザインを考えましょう。状況をわかりやすく可視化さえできたら、リーダーあるいはリーダーの上司が何らか反応すると思います。
データをみんなが見れるよう可視化することで困難な状況を回避できます。