鎮火する炎上プロジェクトと、鎮火しないプロジェクト
プロジェクトが途中で座礁して動けなくなったプロジェクトから支援を求められることがあります。
だれでもいいので誰か貸してくれない?という頼まれ方の場合はかなりプロジェクトが危ない状況であることが多いようです。
能力のあるプロジェクトマネージャーの場合は、こんなスキルを持っている人をいつからいつまで何ヶ月間支援してほしいと、必要なスキルとその期間をはっきり示してくれます。だれでもいいからというプロジェクトマネージャーは、どんなスキルがどれくらい足りないのか把握できていない訳で、プロジェクトマネージャーの力量不足がプロジェクト炎上の原因であることが多いのです。
炎上しているプロジェクトを見るとだいたい以下の様な状況になっています。
- 問題の核心の部分が見えなかったり、プロジェクトマネージャーが問題を無視したり隠そうとします
- ゴールの姿が不明確です。ゴールに到達するためにどんな業務があって、そのうち何が完了して、何が未完了なのか判りません。
- 表から見えない部分でどんどん火の手が上がって、ついには誰も手を出せなくなります。
同じ炎上プロジェクトであっても次のようなケースではなんとか鎮火させることができます。
- 何を作ろうとしているかがわかる。
- 解決できた問題と、解決できない問題がリストアップでき、解決できない問題は今までの作業履歴が記録されている。
転んでいる原因と何をめざしているのかさえ理解できれば、周囲の人がアドバイスをしたり、障害物を取り除いたりして手伝うことができます。こんなプロジェクトの場合は周囲の支援を受けて立ち直ることができます。