大規模プロジェクトの迷走はプロジェクトの死活問題となる

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Perdues à Orsay

小さなチームのプロジェクトは、計画変更があっても機敏に対応し新しい進路に向かって進むことができます。ところが規模の大きいプロジェクトの場合はそういう訳にはいきません。

大きなプロジェクトがいったん迷走し始めるとその修正には大きなエネルギーと時間が消費されてしまいます。プロジェクトが二度、三度と迷走するとプロジェクトの軌道修正だけで燃料が消費され、もやは前に進むための燃料が残っていないことが起こります。小さなプロジェクトマネジメントの経験しかない人が大きなプロジェクトを任せられた時に陥りやすい罠のひとつです。

プロジェクトの迷走を防ぐには、以下の3つの事項が大切です。

  1. プロジェクトのゴールの姿を明確にしメンバーで共有する。必ず文章化してメンバーに説明する。
  2. ゴールに至るまでのすじみち(計画)をしっかり作成して説明する。あとで文句が出ないようにメンバーのコミットを得る。
  3. 短いサイクルで計画と実績を比較する。差異があればこまめに修正を行う。

いままで経験のないプロジェクトでは2の詳細な計画を立てることは難しいし、実際に計画通りに進むことは極めてまれなことです。計画の立てにくいプロジェクトの場合は、1のゴールの設定と、3のこまめな計画の修正がさらに重要となってきます。

はっきりとしたゴールを目指して、軌道修正をこまめに実施していれば、プロジェクトが大きく迷走することはなく、軌道修正のために無駄なエネルギー消費がなくなります。