否定的な判断は速く走る
The Race / whiteafrican
否定的な判断の速度は肯定的な判断の速度よりずっと速いようです。ある事象が起こった時、脳内では最初に否定的なロジックが展開され、その後肯定的なロジック展開が行われて最終の判断が決定されます。これは太古の昔我々の先祖が自分の命を脅かす様々な脅威から身を守るために、「危ない」とか「逃げろ」という判断を瞬時に行うことで種を守ってきたということに由来していると何かの本に書かれていました。
ビジネスでも素早い判断は必要ですが、恐竜に足を食いちぎられそうな緊急な事件はまずありません。一般的に1秒以内の判断を求められることはないでしょう。重大な決断が必要なときは、遅れてやってくる肯定的なロジックを待ってあげるゆとりが大切です。
急いで決断を下すと心配がついてまわります。急いだ判断は本能的な危険回避行動からくる意思決定が多くなり、ロジカルに考え、きっぱりした決断を下す暇がないため、結果を心配せざるをえないからです。
