部下に単純な仕事だけを与えないで下さい
Sparrows feeding / Sander van der Wel
部下に仕事を頼む時には、考えなくてもできる単純な仕事だけを与えてはいけません。考えなくてもいい仕事を与えつづけると、考えることが苦手な部下ができあがります。単純な仕事と一緒に、創意工夫しないと成果を出せない仕事をセットにして与えて下さい。
インプットとアウトプットのあるひとかたまりの仕事を与えて下さい。
大きすぎる仕事は力量に合わせて分割して与えるわけですが、仕事の流れを縦としたら、横に分割して与えてはいけません。仕事を受けて、仕様を検討して、実装して、評価して、納品するまで一連のセットで仕事を与えます。仕様検討だけとか、実装だけとか、評価だけとか、仕事の工程を横に分割してその部分だけを与えてはいけないのです。
一連の仕事を自分で通してやってみて、前工程の良し悪しが、後工程にどう影響をあたえるのかが理解できます。仕事を請け負うところから、納入してフィードバックを直接受けるところまで経験することで、仕事全体の姿や責任感を実感することができるのです。
小さな一連の仕事をやることで、小さな達成感や自信がつきます。このような小さな成功体験が成長を促してくれます。ちいさな達成感を何度も何度も経験させてください。いままでの仕事の中でうまく行った経験があれば、目の前のテーマの未来を希望をもって見通すことができるのです。未来が見えるとがんばることができます。