このプロジェクトのオーナーはどなたですか?
Horse Drawn Carriage / Prayitno / Thank you for (5 millions +) views
プロジェクトを立ち上げる時には、プロジェクトオーナーはだれなのかをはっきり決めましょう、間違ってもプロジェクトオーナーが不在のままプロジェクトを進めてはいけません。というと、「そんなバカな。プロジェクトオーナーが不在なままプロジェクトが立ち上がる訳がないでしょう?」と不思議に思いますか?それならあなたは健全な組織に所属しています。
組織の規律が細部まで決められており、だれがその業務を担当してもそこそこの成果が出せる。与えられた仕事をミスなくこなす人がトップに昇進していくような会社では、かなりのプロジェクトがボトムアップで起案され進められます。そして期待していたほどの成果を出せずに失敗プロジェクトの山ができ上がります。
ボトムアップのプロジェクト起案はその立ち上げ時のゴール設定に課題があります。
- プロジェクトの動機が担当者の悩みの解決となりがちで、プロジェクトゴールがビジネスのビジョンから外れていることが多い。
例えば、そのビジネスの問題は大きな開発遅延であるのに、プロジェクトを起案した品質担当者は外注からの受入品質を高めることをプロジェクトの目標としている。間接的には効果があるのかもしれないが開発期間の短縮にどうつながるかのシナリオが説明されない。
- プロジェクト予算を過小に見積もる、あるいは現有資源(人、金)でやりくりしようとする。
ボトムアップのプロジェクト起案では、自分が扱える予算枠で制限をかけたり、プロジェクトへの反対意見を避けようとしてプロジェクトに必要な資源を過小に見積もる傾向があります。投資の少ないプロジェクトは組織内からの抵抗はほとんど受けませんが、プロジェクトの成果は期待できません。
ボトムアップの意識が強い会社でプロジェクトを起こす時に特に気を付けることは次の2点です
- プロジェクトオーナーは誰なのか確認する
誰がプロジェクトオーナーなのかを確認します。もしプロジェクトオーナーが決まっていない時はあなたがプロジェクトオーナーを任命しなければなりません。 - プロジェクトゴールを定める
そのオーナーのビジネスの目標を明確にして下さい。プロジェクトゴールはプロジェクトオーナーのビジネス上の目標そのものです。