リソースが足りない時はスピードで勝負する
Bobsleeën, vijfmansbob / Bobsleigh / Nationaal Archief
プロジェクトチームのリソースが不足しているときはタイミングを失わずに製品をリリースすることを考えましょう。より少ないシンプルな機能で勝負するのです。お客様に真っ先に使ってもらいたい機能を優先して作るのです。枝葉の機能をどう作るかであれこれ悩んで時間を浪費するのは無駄なことです。
小さなチームほどいま持っているリソースで何が作れるのかという見積りがしやすくなりますし、見積もり精度も高くなります。結果的にこれだけは外してはいけないという重要な機能が明確になります。リソースが多いと(特に時間というリソースが多いと)その能力を見積もりことは難しくなり、楽観的な見積りとなりがちで結果的に能力を超えた機能を入れたくなるものです。
小さなチームではプロジェクト全体を見通せることができます。それぞれのタスクが誰に責任があるのかがよく分かります。いま行き詰まっている工程がどこなのか、なぜ行き詰まっているのかその原因がよくわかります。重要な機能なのにいつまでたっても仕様が決まらない時は、そのことをどうやって決めるかを決めていないのかもしれません。決める人を決めずにみんなが誰かが決めてくれるのを待っているだけかもしれません。
プロジェクトの開発リソースが少ないと悲観して立ちすくまないで下さい。リソースが少ない時こそ、シンプルな機能に絞って、スピードで勝負するという戦略が効果的です。