「注意深く作業をします」では対策にならない
Caution Wet Floor / Joe Shlabotnik
People are good
トラブルを解決しようとして原因追求をしていくと、あの人は「悪い人」とか「スキルが足りない」と個人の資質に行きあたることがあります。しかし原因を人のせいに決め込むと次の改善策が出てこなくなります。
トラブル原因を人の意識や考え方に求めると解決案が「次は気をつけます」とか「注意深く作業をします」など精神論的なものになり、対策が難しくなったり効果の測定ができなくなるからです。
効果的な対策を考えるために、あの人はもともと「良い人」なのでうまくできなかったのはなにか理由があったのだろうと考えてみましょう。もし納期や予算のプレッシャーが原因でミスを犯したのなら、なぜ納期や予算がプレッシャーになったのかを考えるのです。
原因のありかを人そのものでなくその人の置かれている環境や仕組みにすれば効果的な改善案がでてくるものです。