コントロールを失ったプロジェクトを救う
プロジェクトの生産性を上げるには、目標を定めてコツコツとプロセス改善を進める地道なやり方が王道だとは思います。ただ、これはある程度仕事のやり方が標準化されチームの中で定着し、プロセスの改善に時間を割り当てることができるチームでないと無理な話なのです。
プロジェクトのあちこちで火が噴いて消火活動をしながら進んでいるチームではそんな悠長なことはできません、即効性のある対策が求められます。効果がすぐ出る対策を実施して、プロセスの立て直すための検討時間を少しずつ捻出し、徐々にプロジェクトのコントロールを取り戻すというやり方になります。
立て直しにあたって着目するポイントはこの2点になります。
- リスクを管理して、プロジェクトの停滞を防止する
- 無駄な時間の原因を調べて排除する
プロジェクトのトラブルの本当の原因を探すために、最前線のエンジニアに状況を聞くのですが、聞き方にはテクニックが必要です。「なぜ遅れてるんですか?」と聞くより「何を待っているのですか?」と聞いてあげましょう。「どんなリスクがありますか?」と聞くより「もしこのプロジェクトが遅れるとした、何が原因になりそうですか?」と聞きましょう。
実はトラブルに直面していると、トラブルの姿が見えなくなります。聞き方を変えたら、改めて違う視点から問題を見れるので、解決につながる返事を引き出しやすいようです。